開放的な天端からは、秩父盆地と赤城山がよく見えます。堤体上部に付加されたオープンスパンドレル風(相模川・小倉橋のような上路開腹アーチ)の意匠は、2代目秩父橋に由来することがダムカードに書かれています。
景観性を意識した意匠設計により、コンクリート巨大構造物にありがちな冷たさや重々しさが少し軽減されています。清水バイパスやエレベーターなどの、水質保全や観察環境向上に役立つ設備があることも評価できるダムです。
美しい山あいの中にあるダムです。重力式コンクリートダムとしては日本で二番目の高さを誇るだけあって、近くで見るとそのスケールの大きさに驚きました。ダム内部を無料で見ることができ、資料館「うららぴあ」ではダムについての資料も展示されていました。食堂ではダムカレーも頂けます。家族やカップルでも楽しみながらダム見学ができます。
橋としては武蔵大橋とも呼ばれ、上流側に幅が狭い歩道があります。空気が澄んでいれば、富士山も見渡すことが可能です。
利根大堰の右岸側には魚道観察室があり、11月頃に訪れると鮭が遡上する様子を見られます。
サクラマスが釣れるスポットでもあるので見るだけでなく実際に触れる楽しみもありますので一度は是非ともお勧めしますよ
ちょうど4門同時放流の際に訪れました。流れ落ちる水の量と音の迫力に驚きました。堤体内部の見学もでき、非常に満足でした。公共交通機関でもアクセスでき、付近は公園もあるため、休日にのんびりしたいときなどに良いと思います。
遊水機能がある荒川第一調節池内には、荒川貯水池の彩湖があります。彩湖は荒川に接する形で堤防(囲繞堤+越流堤+周囲堤)に取り囲まれ、輪中の中に貯水池があるような感じです。増水した荒川の水を越流堤を介して取り込み、治水・利水の機能を発揮する構造です。彩湖と荒川を横断するのは斜張橋の幸魂大橋で、橋上からは堤外と堤内を全て俯瞰できるだけでなく、秀麗な富士山も眺められます。駅や駐車場から徒歩で探訪すると一日がかりになるため、自転車が欠かせません。(周辺にレンタサイクルあり)
途中で見沼代用水、星川、秩父鉄道線、国道17号などの下を伏越(逆サイフォン形式)で通過しています。近年の改修工事のおかげで、2連の水路になると同時に、歩道としても利用できる管理通路が完成したことから、以前よりも見学しやすい環境になりました。
流路沿いには見沼公園、さきたま古墳公園があり、途中からはさきたま緑道が並行しているので、ハイキングやサイクリングをしながら散策しやすい環境も整っています。
利根大堰の関連施設ということで、ダムカードも配布しています。
(2017/11/19)
滝沢ダムの手前には、PCラーメン箱桁がループ状に伸びる雷電廿六木橋があり、壮観な景色となっています。超巨大な堤体には異様な威圧感もあるわけですが、雷電廿六木橋の優美な曲線のおかげで、滝沢ダム周辺の景観性が高まっているようです。
訪れた季節は1月だったこともあり、とても寒かったので冬はしっかりと防寒対策をしていくことをおすすめします。古めかしい雰囲気もありますが、それもここのダムのよさといえます。