この作品は何よりもまずキャラクターがとても魅力的です。敵の組織にいながらも自分の意思で正しいと思った道をいくキンブリー、敵の組織にいながら妻を大事にするキングブラッドレイ、指パッチンで敵を燃やし尽くす大佐など個性的なキャラに溢れていてとても楽しい作品です。
物語は『錬金術が使える人がいる世界』で展開していきます。エドとアル、２人の兄弟の優しい気持ちから犯してしまった間違い。それを取り戻す為に旅を続けるお話し。等価交換の法則、真理、賢者の石…複雑に絡み合うストーリーは引き込まれる事、間違いなしです。
スリリングで先の読めないストーリー、臨場感あふれる絵、感情豊かなキャラクターと、どれをとっても非の付け所がありません。
名シーンはたくさんありますが、単行本1巻の主人公エドワードの「あんたには2本の足があるじゃないか」というセリフを、辛い時、がんばらなければいけない時に思い返しています。そうすると、心の奥底から力が沸くような気がします。